資格を活かす現場

「遺品整理の現場から」

終活アドバイザー/遺品整理士 /事件現場特殊清掃士
藤田 承申

私は、北海道札幌市、函館市等幅広い地域を対象に遺品整理や特殊清掃等、現代の社会問題と言われている現状に身を置き日々ご依頼者の方々のSOSに耳を傾けお仕事をさせていただいております。

 

昨今では、若い人たちは地元を離れ政令指定都市などに勤め先を求めそのまま永住し、一方の親御さんは地元で暮らしているという核家族化が進んでいます。
親子ともにお互いを気使いつつも、生活時間や生活スタイルの違いなどからコミュニケーション不足になりがちで、現在の親御さんの生活状況や環境が分からないお子様も増える傾向にあります。
最悪の場合一人寂しく自宅で孤独死等、さまざまな問題事例が起こっております。

家族という大切なコミュニティの中で培われた気持ちやモノを、残る人たちに気持ちよく引き継いでもらうために「終活」があると思っております。
自分の仕事柄、『生前整理=終活の始まり』と思っており、「人生の終わりに向かう整理ではなく、この先も健康でお元気に楽しい生活をするための整理、きっかけづくりです。」とセミナーなどで皆様へお話しさせて頂いています。

 

また、仕事の幅を広げたいと「終活アドバイザー」資格を取りました。高齢者から、「この先についてご心配事を抱えているが、子供には迷惑をかけたくない」、その一方で、「『子供に家の中を少し整理したら?』などと言われるとつい意地を張ってしまい、口げんかになってしまう」という話もたくさん伺います。
では、どのようにしたらよいのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、セミナー等を通じて、「子供たちに迷惑をかけたくないなら、まずは皆さん元気で健康に過ごしてください!」、そして「お子さんに心配をかけないように『エンディングノート(ら・し・さノート® )を書いていることや、整理をボツボツし始めているよ』などと伝えておきましょう。」とお話ししています。

 

エンディングノートには、あなたの記録、気持ちや思い、貴重事項の確認やモノのありか、頼れる人の連絡先等などを書くことが出来ます。生前整理とは物を捨てるだけが目的ではなく、そのあと気持ちよく過ごせるようにするためのものでもあるのです。
長生きの時代、5年、10年経つと自身をとりまく環境の変化し、気持ちも変わり、またモノもたまってきます。「終活は一度だけではないのですよ(笑)、何度でも書き直し、やり直しができます。」とお伝えしています。

 

遺品整理や特殊清掃の現場では残されたご家族は、悲しみに暮れています。それと同時に涙を流す暇もないほどに様々な手続きなどに追われ身も心もボロボロになっている家族を沢山見てきました。

 

人はいつか亡くなってしまいますが、心に隙間ができないようにご家族を思いやりながら、終活の意義をご理解いただきお元気で健康に過ごしていただけたらと思っております。