活躍する終活アドバイザーに聞く

おひとりさまとペットを支える終活支援

一般社団法人包括あんしん協会 代表理事/CFP/おひとりさま終活士/終活アドバイザー

大和泰子

-終活アドバイザーとして、今届けたい支援のかたち

 

「終活支援のニーズが一気に高まってきている今こそ、終活アドバイザーが活躍できる時代です」
そう語るのは、FP(ファイナンシャル・プランナー)として30年の経験を持ち、現在は一般社団法人包括あんしん協会の代表理事を務める大和さんです。
おひとりさまや高齢者の終活支援を行うなかで培った知見と現場の課題意識が、 新たな支援の形へと発展しました。

 

– 終活支援の原点は、クライアントへの“約束”から

 

「生涯サポートします」と約束したクライアントが亡くなったとき、大和さんは初めて、保険や資産が整っていても、法的な手続きができない現実に直面しました。
相続人でなければ、死亡手続きも保険金の請求もできない──。


その悔しさを胸に、おひとりさまの終活支援を仕組みとして整える必要性を強く感じ、包括あんしん協会を立ち上げました。 事業の初期は、5年のうち3回も倒産の危機に直面するなど、大きな困難がありました。

それでも地道な支援と社会の理解の広がりにより、次第に事業が知られるように。
現在では、行政や専門職との連携を通じて、おひとりさま高齢者の終活を支える仕組みが根づきつつあります。

 

– 受賞した「高齢者ペットサポート」──生涯ともに暮らすために

 

2024年、東京商工会議所 としまイノベーションプランコンテスト 「高齢者ペットサポート」事業でニュービジネスグランプリを受賞

この支援の背景には、大和さんが看取ったある男性の姿がありました。
末期がんの男性は、愛犬を手放した日から毎日涙を流しながら過ごしていたのです。

「高齢者だからこそ、最期までペットと暮らせる社会にしたい」「殺処分される命をゼロに近づけたい」
その想いから生まれた支援は、ペットと高齢者の“共生”を支える終活の新しい形として注目を集めています。

 

– 終活支援は“人生の最終章”ではなく“人生を支える力”

 

「終活は“死に支度”ではなく、“生きるための備え”です」
大和さんは、終活アドバイザーの役割をこう語ります。
死後の手続き、社会保険、葬儀やお墓などの知識だけでなく、精神的な寄り添いやコーディネートまで担えるのが終活アドバイザーの強み
今後ますます需要が高まるこの分野で、多くの終活アドバイザーが活躍されることを期待しています。

 

一般社団法人 包括あんしん協会

>ペットサポートサービス

包括あんしん協会 公式LINE

公式Instagram

 

公開:2020-05-14 最終更新:2025-05-21

03-6264-4655

平日10時~12時 13時~16時